『その減塩信仰にご注意!』~前編~

塩のお話

減らさなくてはいけないのは「塩」ではない

薄味にしなくちゃ…
濃い味は健康に悪い…
塩は控えめに…

そんなふうに思って、日々料理している方が
多いのではないでしょうか。

ズバリ、結論から申し上げます。

減らさなくてはいけないのは、塩ではなく、
精製塩、すなわち、塩化ナトリウムです。

自然塩は、私たちが生きていくために欠かせないもの。
むやみに減らす必要はありません。

食事で、塩が足りない、つまり、旨み、甘みが足りないと
味気ない、満足できない、ということになります。

それゆえに、そこそこ食べてお腹はいっぱいなはずなのに、
その後にお菓子を食べちゃったり。

もしくは、自分はやはり料理が上手じゃないから、と
外食こそ美味しい!と思い込んでしまったり。

そんなミスマッチは、塩との付き合い方を見直すだけで
随分変わるのではないか。

料理教室で接するお客様の様子を拝見して、
私はそんなふうに確信しているのです。

今、改めて知って欲しい塩の知識

塩の種類

そのためには、まず塩についてちゃんと知りたい。
塩には、大きく分けて3種類の塩があります。

ひとつは岩塩。
岩塩は日本では採れませんが、アジアやヨーロッパでは多く産出されています。

地殻変動によって、陸に取り残された海水が塩湖となり、
さらにそれが乾燥して地中に潜り、岩塩となりました。

もうひとつが、海塩。
日本ではこれが一般的です。

天日干しだったり、釜焚きだったり、手法はそれぞれですが
海水を原料とした塩です。

3つ目が、塩湖の湖水から摂れる塩です。
カスピ海の塩などが有名ですね。

お気づきのとおり、この3種類の塩はすべて海が起源となっています。

海水から作られる塩は、人間が生きていくうえで欠かせないミネラルバランスを
兼ね備えています。これらが本物の塩、天然の塩です。

本物の塩とそうでない塩

敢えて「本物の塩」という表現を使いましたが、
そうでない塩があります。

それが、食塩と呼ばれている精製塩。
もし、品質表示にイオン膜と記載されていたら、
それはイオン交換膜製塩法で作られた塩です。

100円ショップでも売られています。
スーパーでは、100円を切る価格で販売されているあの塩です。

この精製塩は、価格が安い、湿度に強い、有害な重金属を含まないなど利点もあるのですが、
問題は、99%以上が塩化ナトリウムであること。

飲食店や食品メーカーでは、当たり前に価格の安い精製塩が多く使われていますので、
私たちは気づかないうちに、ナトリウム過多になっている可能性が高いのです。

ナトリウムそのものは、ミネラルの一種で悪いものではないのですが、
ナトリウム過多になると、その他のミネラルが共存しにくく、
ミネラルバランスが崩れるという問題が出てきます。

それが実のところ、私たち現代人の心身に小さくない影響を及ぼしています。

今すぐにできること

そもそも、ミネラルってなんだろう?は、後編でお話したいと思いますが、
今日から、今からできることをお話します。

台所、食卓の塩をチェックして欲しいのです。

そして、製法も価格もピンからキリまでありますが、
自然塩、海塩を使って欲しいのです。

ちなみに、お届けごはんで使っているのは
輪島の塩と長崎の塩。

輪島の塩は、1kg2,700円と高価ですが、甘みが全く違います。
長崎の「海のいのち」はパルシステムで購入していて1kg250円ほど。

用途によって使い分けています。

料理では自然塩を使っているけれど、
食卓には、精製塩が置いてあるというご家庭もまだまだあるのではないかと思います。

塩が料理を美味しくする からだを元気に保つ

自然塩は、舐めると甘いです。
しょっぱくない。

塩の成分のミネラルは食材の酵素を活性化させます。
炭水化物が酵素によって分解されると甘みを感じる糖分となり
たんぱく質が酵素によって分解されると旨みというアミノ酸になります。

だから、塩だけで料理は美味しくなるのです。

ということで、必要なのは、減塩ではなく、減ナトリウム。

猛暑を乗り切るためにも、いい塩が必須です。


塩のお話

この記事が気に入ったら
いいね!してね♪

関連記事